われわれチーム「RECON STRUCTION」は「徳島を盛り上げる」というテーマに沿った記事企画の話し合いを重ね、県民になじみが深かったそごう徳島店閉店後のアミコビルを活用した新たな商業施設を考えることにした。

 

 8月に惜しまれつつ歴史に幕を下ろしたそごう。閉店後に訪れてみると多くのテナントが閉鎖された一方で、紀伊国屋書店や無印良品などの人気店は現在も継続して営業していた。徳島駅から近くアクセスの良いアミコビルに新たな店舗が入れば話題性は十分で、集客にもつながるはずだ。

●PASTIME

 

 新たな商業施設の名前として私たちが考えたのは「PASTIME(パスタイム)」。「気軽に楽しめるような娯楽」という意味で、この施設で利用できるさまざまな娯楽に興味を持った客に心おきなく楽しんでほしいとの思いを込めた。

●PASTIME フロアマップ

 PASTIMEではフロアごとに以下のようなサービスを提供する。

●地下1階 食品売り場

 

 そごう徳島店閉店前と同様に、地下には食品売り場を展開する。そごうになじみがあった人が親しみやすいように配慮した。

●1階 アウトレット売り場

 

 アウトレット売り場を展開し、ファッションを主体にメンズ、レディース、ブランド、スポーツ、アクセサリーなどの商品を販売する店舗を構える。

●2階 日用品・雑貨売り場

 

 無印良品やダイソーなどの日用品と雑貨を扱う店舗を置く。

●3階 お土産品・物産店

 

 阿波おどり会館のようなイメージで、お土産と物産展を中心とした店舗を設ける。

●4階 映画館

 

 駅近という長所を生かした映画館を運営する。

●5階 フードコート

 

 フードコートを展開し、気軽に食事を取れるスペースを開設する。

●6・7階について

 PASTIMEでは年間を通して利益が出るように、6、7階に徳島市中心部で開かれるアニメやゲームの祭典「マチ★アソビ」に関連付けたイベントを開催する。

●6階 ゲーム会場

 

 ゲーム会場として展開し、東京ゲームショーのようなオンラインにも対応した会場とする。

 

 ゲーム以外にも、アーティストによるライブイベントも開く。

 

芸術品の展示会など、世代を問わず年間を通して客が楽しめるフロアとする。

●7階 アニメコーナー

 

 アニメコーナーを設置し、マチ★アソビに合わせてイベントやアニメのグッズを販売する。マチ★アソビ期間以外でも楽しめるように、フロア全体に幅広くグッズ店を設ける。

●8階 スポーツフロア

 

 スポーツのフロアとして、体を動かすのが好きな人に向けて「スポッチャ」のように、さまざまなスポーツを楽しめる施設を置く。

●9階 ホテル

 

 ホテル施設を整備し、屋上に設ける温泉とサウナを利用した客がそのまま宿泊できるようにする。

●屋上 温泉・サウナ

 

 温泉・サウナ施設を設けて、マッサージサービスも提供する。ホテルやスポーツ施設を利用する客がすぐに足を運べるように屋上に置く。

●プロムナード

 

 PASTIMEと近くの徳島駅クレメントプラザを「プロムナード」(散歩道・遊歩道の意味)と名付けた渡り廊下で連結させて客の移動を効率化することで、相乗効果で利用増加を図る。

●外 観

 

 より多くの人にPASTIMEに足を運んでもらうため、新たな外観イメージも考えた。

 

 以前のそごう徳島店は白を基調としていたが、PASTIMEではドイツにあるミュンヘンデパートをほうふつさせる外観とする。冬はイルミネーション、夏はプロジェクションマッピングなど、季節によって変化を楽しめる企画を展開する。

 

●駐車場

 

 新施設をより快適に過ごせるようにするために二つのサービスを展開する。一つ目は駐車場の無料化。そごう徳島店では駐車場が有料だったが、駐車後2時間まで無料とする。無断駐車が増える恐れがあるため終日無料化は断念した。

 この後に説明する年間パスポートを購入しておくと、時間制限なく駐車することができる。また、快適に利用してもらうために駐車場の空き状況のアナウンスをこまめに行い、スムーズに駐車できるようにする。

●PASTIME年間パス

 

 快適サービスの二つ目が年間パスポートの発行だ。これを使えば施設内の全てのテナントで割り引きサービスを受けられ、イベントの順番待ちの優先などの特典も付く。年間パス以外にも、あまり来店しない人向けの1日だけ使えるプランも用意する。

 幅広く利用してもらうために、料金プランを大人、子供、シニアの三つの年代に分けて設定しており、平等にサービスを受けることができる。また、ファミリープランなどを活用するとさらにお得に買い物を楽しめるようになっている。

●まとめ

 そごう閉店により徳島県が「百貨店がない県」になったことが全国的に話題になり、地元愛の強い県民にとって寂しい現状となっている。われわれの案が少しでも実現すれば、閑散とした街の状態も緩和されていくのではないだろうか。

■RECON STRUCTION(優秀賞)=石田嵐、濵大輝、宮本陽香、矢野湧大、山西竜生、山本蒼生、横田香波(以上グラフィックデザインコース2年)

優秀賞を受賞したRECON STRUCTIONのメンバー