新着資料として展示されている恐竜の化石=徳島市の県立博物館

 徳島市の県立博物館は、2017年度に購入した恐竜の化石3点と江戸期の絵図1点の展示を始めた。常設展示室の一角に設けたトピックコーナーに6月3日まで展示する。

 化石は最初期の恐竜ヘレラサウルスの全身骨格(複製、全長2・75メートル)と白亜紀後期の草食恐竜エドモントサウルスの上腕骨(実物、86センチ)、大腿(だいたい)骨(実物、94センチ)。絵図は神社や仏閣などの名所を挿絵入りで紹介する江戸期の旅行ガイドブック「江戸名所図会」(1834~36年刊、全20冊)。

 購入費用は計約200万円。同館は20年度の開館30年に向けて常設展をリニューアルするため、来場者が親しみやすい資料を集めている。辻野泰之学芸員は「将来的にはエドモントサウルスの化石を直接触れるようにするなど、より親しみやすい展示を目指す」と話している。