人口10万人当たりの各都道府県の医師数が2016年末時点で、徳島が315・9人と最も多かった一方、埼玉の160・1人が最少だったことが14日、厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師調査」で分かった。全国の医師数は増えているものの、地域差は拡大している。同省の担当者は「医師の地域偏在に加え、都市部の人口増加に追い付かず格差が大きくなっているのではないか」と分析している。

 調査は2年に1回実施している。徳島は前回調査(14年)では303・3人で3番目の多さだった。02年の調査以来14年ぶりに全国最多となった。

 全国にいる医師数は過去最多の31万9480人で、このうち病院と診療所で勤務する医師は前回の14年時点から2・7%増の30万4759人。人口10万人当たりでは6・5人増えて240・1人だった。

 医師の割合を都道府県別で見ると、上位は徳島、京都314・9人、高知306・0人などとなった。一方、下位は埼玉、茨城180・4人、千葉189・9人の順に少なかった。

 首位と最下位の差は155・8人。14年の155・1人や12年の135・8人と比べて拡大した。厚労省は医師の少ない地域での勤務経験を一定規模の病院長となる際の評価基準とするなど、偏在対策を検討している。

 専門とする診療科別でみると、06年に1万74人まで減った産科医(産婦人科と産科の合計)は復調傾向が続き、前回比2・4%増の1万1349人。小児科医も1・1%増の1万6937人だった一方で、外科医は31人減の2万8012人だった。女性医師は6万7493人となり、医師全体の21・1%に達している。

 歯科医は0・5%(561人)増の10万4533人。薬剤師は4・6%(1万3172人)増の30万1323人で、初の30万人台となった。

 ■医師・歯科医師・薬剤師調査■ 厚生労働省が医療行政などの基礎資料を得るため、2年に1回実施している調査。三師調査とも呼ばれる。医師や歯科医師、薬剤師免許の登録者の届出票を基に<1>病院や診療所などの施設種別<2>勤務先所在地<3>従事する診療科名―などを確認し、総数や都道府県ごとの人数を集計している。