徳島地裁

 新型コロナウイルス対策で徳島県が行った観光キャンペーン「とくしま応援割」を巡る宿泊料助成金詐取事件で、詐欺罪に問われた無職の男(34)=徳島市、無職の母親(64)=同市、会社役員の男(36)=同市=の3被告の初公判が18日、徳島地裁であり、3人は「間違いありません」と起訴内容を認めた。県警は18日までに詐欺容疑などで3被告を追送検し、無職の男と共謀したとして別の2人を書類送検して捜査を終えた。立件した既遂額は107万円、未遂額は196万5千円となった。

 検察側は冒頭陳述で、鳴門市内でゲストハウスを経営していた無職の男が、母親、会社役員の男に助成金の不正申請を依頼したと指摘。「ゲストハウスは年間180万円程度の売り上げがあったが、コロナウイルスの影響で3月以降は皆無になった。(無職の男は)結婚を控えており、貯蓄を確保したいなどと考えて制度を悪用した」と述べた。

 起訴内容の詐取金60万円の分配について、母親が申請した30万円は全て無職の男が手にし、会社役員の男が申請した30万円は2万5千円が会社役員の男、残りは無職の男に渡ったと明かした。母親、会社役員の男は助成金が口座に入金される前に申請した全額を立て替え、無職の男に渡したという。

 無職の男の追送検容疑は、とくしま応援割の助成金をだまし取ろうと母親ら4人と共謀。経営するゲストハウスで8月下旬までに計437泊分の利用があったと偽って申請し、このうち44泊分22万円をだまし取ったとしている。