徳島県と日本航空、イオングループは16日、南海トラフ巨大地震の発生に備え、同グループが提供する支援物資を旅客機で輸送し、避難所に届ける訓練を松茂町の徳島阿波おどり空港などで行った。
訓練は、地震発生後に徳島阿波おどり空港が復旧したとの想定で実施し、約600人が参加した。イオングループは県の要請に基づき、アレルギー対応食品などの支援物資を羽田空港から日航機で発送。徳島阿波おどり空港に到着した物資は同グループが手配したトラックに積み替えられ、避難所となる那賀町の鷲敷体育館や、物資集積所の同町の大塚製薬工場用地に届けられた。
体育館では、避難所の運営訓練に参加した地元住民らに物資を配布。同工場用地では、訓練参加者が物資の荷下ろしを体験した。
支援物資の空輸訓練は、県とセブン&アイ・ホールディングス、全日空が11月に全国で初めて高松空港などで実施しており2回目。県は近く、訓練を踏まえた物資輸送のマニュアルをまとめる。