飯泉知事

 徳島県のとくしま国民文化祭記念管弦楽団(とくしま記念オーケストラ)事業に絡む脱税事件で起訴された東京の音楽プロダクション元代表取締役の川岸美奈子被告(58)と飯泉嘉門知事が、2012年の国民文化祭の前後に、徳島市内のフランス料理店で会食を重ねていたことが17日、関係者の証言で明らかになった。知事は先の県議会11月定例会の一般質問に対する答弁で「川岸被告と会食したことはない」と否定しており、議会答弁との矛盾が出てきた。

 記念オケは11年9月に結成され、12年の国文祭本番などでの演奏を経て、13年以降は徳島市での定期演奏会や郡部でのコンサートを重ねている。

 複数の関係者によると、川岸被告は記念オケ指揮者の秋山和慶氏の世話役やメンバーのコーディネート役を担い、知事も参加する演奏会の打ち上げや食事を伴う事前の打ち合わせなどにも同席していたという。

 打ち上げ時には参加人数も最大で20人ほどに膨らんだが、こうした会食の場に川岸被告と知事が同席していた回数について、関係者の一人は「1度や2度ではない。もっとあった」と証言している。

 先の県議会11月定例会では、1日の一般質問で山田豊氏(共産)が川岸被告と知事との会食の有無を追及。知事は「会食したことはない」と全面否定したほか、山田氏があらためて説明を求めた質問趣意書に対しても、県は15日に出した文書回答で「会食した事実はない」と重ねて否定している。