とくしま記念オーケストラ事業に絡む脱税事件で起訴された東京の音楽プロダクション元代表取締役の川岸美奈子被告が徳島来県時に使用したハイヤーの代金を県などが負担していた問題で、元県議の扶川敦氏(60)=板野町犬伏、自営業=が18日、違法な公金支出だとして、川岸氏に返還請求するよう飯泉嘉門知事に求める住民監査請求をした。
 
 請求では、県内2度目の国民文化祭が開かれた2012年度に、国文祭実行委員会が21日間にわたりハイヤーを借り上げ、計20万6700円を支出していたことについて「特別扱いをする理由は川岸被告が知事の知己であること以外に考えられない」と指摘。県文化振興財団が負担していた13年度以降分についても「許されない無駄遣い」とし、金額を調べた上で返還させるよう求めている。
 
 扶川氏は同日、市町村が主催するとくしま記念オーケストラの演奏会に知事が出向いた際の公用車使用に関しても「裁量権を逸脱している」として、運行経費44万8311円を県に返還するよう知事に求める住民監査請求をした。
 
 知事の活動記録などから、該当する事例が11年度以降で21回あると指摘した上で「公務遂行の在り方として極めてバランスを欠く。私人としての趣味や政治活動の側面が極めて強い」と非難。知事専用車の燃料費と運転手らの人件費が違法・不当な支出に当たるとしている。