タカキビを混ぜた餅をつくる住民=三好市池田町白地

 徳島県三好市池田町白地の山間部・井ノ久保地区でかつて盛んに栽培されていた雑穀タカキビの特産化に取り組んでいる栗野自治会が19日、今年初めて共同栽培したタカキビを入れた餅を作った。

 井ノ久保活性化センターであった餅つきには10人が参加。タカキビ4、もち米6の割合で混ぜて約30キロ分をつき、細長い餅や、あん入りの丸餅に形を整えて持ち帰って住民に配った。

 猪森政行さん(83)は出来たてを頬張り「伝統の餅を久しぶりに味わうことができた。来年はタカキビ栽培の良い年になりそう」と期待した。

 猪森さんによると、約半世紀前は年末の餅つきが地域の一大行事で、近所と助け合いながら夜通し作ることもあった。もち米が高価だったため、盛んに栽培されていた雑穀を混ぜるのが定番。中でもタカキビを混ぜた餅はごちそうだったという。近年は栽培が途絶えていたため、タカキビを混ぜた餅つきは行われていなかった。

 栗野自治会は今年、休耕地約8アールでタカキビを共同栽培した。来年は作付けを倍増し、将来の商品化を目指している。