つるぎ町社会福祉大会が、同町貞光の貞光中学校体育館で開かれ、俳優の笹野高史さん(69)が「待機晩成」と題して講演した。町民ら約300人が、名脇役として活躍する笹野さんの撮影秘話などに聞き入った。
笹野さんは、10歳のときに亡くした母親が映画好きだったことから俳優を志望し、脇役として努力を重ねてきたことを紹介。映画「釣りバカ日誌」第1作で、せりふの多い課長役か、少ない運転手役を選べた際、運転手役を選んだことに触れ「課長役を選んでいたら1作で終わりだった。欲をかかなかったから成功した」とユーモアたっぷりに話した。
また、NHK大河ドラマ「天地人」の豊臣秀吉役など、年を重ねてから主要な役柄の出演依頼が相次ぎ「若いときはくさっていたが、晩年に運が回ってきた。みなさんも元気で長生きしてください」と呼び掛けた。
大会では結婚60年のダイヤモンド婚17組、結婚50年の金婚13組などに証書が贈られた。