徳島県警は21日、押しボタン式信号機のボタン部分がLEDで点灯する「光る押ボタン箱」を開発し、徳島市南矢三町2の県立障がい者交流プラザ前に取り付けた=写真。夕暮れ時や夜間でも見やすいようにし、高齢者や障害者らの利便性を高めるのが目的。県警交通規制課によると、同様の設備を導入するのは全国で初めて。

 ボタン部分が半透明になっており、内部のLEDがオレンジ色に点灯する。県立工業技術センター、日本フネン(吉野川市)と共同開発し、第1弾として障害者や高齢者の利用が多い同プラザ前の県道横断歩道などに3基を設置した。

 同プラザを管理運営する県社会福祉事業団の相原佳子事務局長は「利用者の安全や安心に役立つ」と話した。同課は「ボタンを押して安全に渡ってほしい」としている。

 今後、老朽化や故障による設備の更新に合わせて歩行者用押しボタン箱を「光る押ボタン箱」に切り替え、将来的に全て光るタイプにする方針。

 県警は1994年にLEDを使用した信号機を日本で初めて導入し、その後全国に広がった。「光る押ボタン箱」も全国に発信していく。