国土交通省が整備している四国横断自動車道の徳島沖洲インターチェンジ(IC)―徳島津田IC間(2・8キロ)が、3月末までに開通する。2021年度には、西日本高速道路が建設中の徳島ジャンクション(JCT)―徳島沖洲IC間(4・7キロ)も開通する予定で、徳島市中心部と京阪神、瀬戸内方面が高速道路網で直結する。渋滞緩和や産業活性化、災害時の緊急輸送道路の確保につながると期待される。

国道55号の渋滞解消期待

 四国横断道のうち徳島JCT―阿南IC(仮称)間22・4キロは昨年10月、「徳島南部自動車道」と名付けられた。徳島沖洲IC以南は国土交通省が新直轄方式(無料区間)で1545億円をかけて整備する。

新町川橋(仮称)に最後の橋桁が設置され、開通が近づく徳島南部自動車道=昨年12月5日、徳島市南沖洲4(特別な許可を得て撮影)

 他の区間に先駆けて開通する徳島沖洲IC―徳島津田IC間は、新町川橋(仮称、500メートル)を含む2・8キロが全て高架区間となる。設計速度は時速100キロ。開通時は暫定2車線の対面通行になるため、規制速度は時速70キロ程度の見通しだ。企業が集積するマリンピア沖洲から津田木材団地への所要時間は、従来の15分程度から3分程度に短縮される。

 昨年10~12月に国内最大のクレーン船「海翔」などを使って橋桁の設置が完了した新町川橋は、徳島と和歌山を結ぶ南海フェリーの航行を妨げないよう、海抜28メートルの高さを確保した。車窓からは眉山や徳島市中心部の街並み、紀伊水道などが望める。橋の幅は4車線分の28・6メートルあるものの、開通時は東側の2車線のみを使う。

 徳島沖洲IC―徳島津田IC間が開通すれば車の流れが分散し、国道55号の慢性的な交通渋滞の緩和が期待される。津波などの大規模災害時には、緊急輸送路として活用される。

 四国横断自動車道 阿南市から高松、高知両市を経て、愛媛県大洲市に至る全長約440キロの高規格幹線道路。国土交通省と西日本高速道路が整備している。徳島沖洲IC―阿南IC間の進捗(しんちょく)率は62%(事業費ベース=2020年3月末時点)。阿南ICまで開通すれば徳島、阿南両市役所間の所要時間が現在の56分から39分に短縮されるという。ただ、用地取得が終わっていない所もあり、全線開通の見通しは立っていない。