高波・強風…工事難航「吉野川大橋」今夏完成

 西日本高速道路が建設を進める徳島JCT―徳島沖洲IC間は、吉野川河口に架かる「吉野川大橋」(仮称)の工事に年月を要した。

 2015年11月に着工したものの、高波や強風の影響を受け、たびたび中断を余儀なくされた。台風によって川底に想定以上の土砂がたまり、資材を運ぶ台船の航行に支障を来さないようにするため、追加の掘り下げが必要になった。その分だけ工事は遅れ、19年度内に完成する予定が2年ずれ込んだ。

橋桁の設置工事が進む徳島南部自動車道の吉野川大橋(仮称)=昨年12月7日、徳島市川内町旭野

 橋脚は20年5月に完成。橋桁の設置作業は5割が完了しており、21年夏までの完成にめどが立った。

 橋は全長1696メートルのコンクリート製で、橋脚16本で支える。橋桁はコンクリートブロック約500個を接合し、両端から鋼ケーブルで引っ張って強度を高めている。継ぎ目がなく、走行性能や耐震性に優れているという。

 吉野川北岸から約2キロの区間は高さ約10メートルの盛り土構造で、津波発生時には「防波堤」になる。料金所やのり面の計3カ所に津波避難場所を設け、周囲に高台がない近隣住民の防災施設としての役割も担う。