子育て世帯に届ける食料を車に積むスタッフ=徳島市の万代中央埠頭

 生活に余裕のない子育て世帯に食べ物を無償で届けるNPO法人クレエール(徳島市)の「こども宅食」に申し込みが相次いでいる。依頼は市内の57戸に上り、10月の開始時から倍増した。新型コロナウイルスの影響で収入が減った家庭も多く、支援のニーズが高まっている。

 業者や生産者らから寄せられた食材を活用し、弁当や野菜、缶詰など5千円相当の詰め合わせを車で配る。徳島市の万代中央埠頭(ふとう)で運営している子ども食堂に来られない家庭にも支援を広げようと、10月中旬に始めた。

 当初は申し込みがあった家庭25戸に配達した。その後も依頼が舞い込み、11月中旬までに計54戸に第1便を届けた。12月14~22日に配達した第2便では57戸(子ども99人)を巡回し、サンタクロースに扮(ふん)したスタッフがケーキや菓子も一緒に手渡した。

 ひとり親や多子世帯、障害児や乳幼児を育てる家庭などを優先している。中にはコロナの影響で仕事を失い、困窮した家庭もある。利用者からは「苦しくて精いっぱいだった。ありがたい」「調理のいらない弁当をもらって、子どもとの時間がつくれた」といった感想が寄せられている。

 第3便は1月中に配達する。18歳以下の子どもがいる市内の家庭が対象で、クレエールのウェブサイトで申し込みを受け付けている。配達時には子育ての悩み相談にも応じる。

 喜多條雅子理事は「少しでも多くの家庭を支援できるよう、食材や日用品の提供、運営資金の寄付をお願いしたい」と呼び掛けている。

 問い合わせは、平日午後1~5時にクレエール<電088(654)5205>。