本番を目前に控え、最終調整に励む子どもたち=徳島市のあわぎんホール

 徳島県内の小学生による「子ども歌舞伎」の第3回公演が23日、徳島市のあわぎんホールで開かれる。過去2回を主催した団体の解散を受け、有志が新たに設立したNPO法人阿波の国子ども歌舞伎が運営主体となって初めての舞台となる。NPOメンバーや出演する子どもたちは「見に来てよかったと思ってもらえる舞台にしよう」と最終調整に余念がない。

 演目は、油屋の娘お染と丁稚(でっち)久松、久松の許嫁(いいなずけ)お光の三角関係を描いた「新版歌祭文(しんぱんうたざいもん) 野崎村」。公募で選ばれた県内の小学3~6年6人が歌舞伎衣装に身を包み、切ない恋模様を演じる。

 子どもたちは、大塚国際美術館「システィーナ歌舞伎」などで知られる歌舞伎演出・脚本家の水口一夫さんに指導を受け、6月から稽古に励んできた。

 3回連続の出演で、今回はお光役を演じる山本楓花さん(12)=加茂名小6年=は「今までで一番難しい役。心情の変化を表情で表せるように練習してきたので見てほしい」と意気込む。本番を目前に控え、細かな表現や動きの確認に連日汗を流している。

 子ども歌舞伎は、2012年に県内で開かれた国民文化祭を機にNPO法人とくしま傾(かぶ)く会が創設。12、14年にそれぞれ公演を行ったが、16年3月に会が解散し、活動の続行が危ぶまれていた。

 存続を求める声を受け、傾く会の元メンバーらが新たにNPO法人を立ち上げて公演にこぎつけた。瀬戸昌子理事長(70)は「未来ある子どもたちに日本の伝統文化を知ってほしい。まずは今回の公演を成功させ、今後もワークショップや公演を続けていきたい」と話している。

 午後1時開演。入場料2千円(中学生以下無料)で、当日券もある。