年末年始は、家族と過ごす時間も多くなるだろう。そんな時に一緒に楽しんでほしいのが、気持ちがばらばらだった家族の絆の再生を描いた「リトル・ミス・サンシャイン」(2006年、ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス監督、グレッグ・キニアなど出演)だ。

(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved. 

 ニューメキシコ州で暮らすフーバー家は、それぞれに問題を抱えて崩壊寸前。そんな中、7歳の娘オリーブが念願の美少女コンテストに出場する。旅費節約や諸事情のため、家族全員で廃車寸前のワゴン車に乗り込み、開催地のカリフォルニアを目指す旅に出発する。

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 それぞれが旅の途中で夢や希望を失い、絶望に陥ってしまう。その過程で支え合う大切さを知り、改めて家族の一員として旅を続けていく。結局、誰も何一つうまくいかない。厳密にはハッピーエンドと言えないものの、見ているうちに自然と前向きな気持ちにさせてくれる。

 ぽっちゃり体形で眼鏡をかけたオリーブのかわいらしさは見もの。ともすれば、気分が落ち込みそうな展開の中、けなげで純粋な言行で、ほのぼのとした笑いや感動を引き起こし、見る側の心を和ませていく。

 演じるのは、本作で米アカデミー賞助演女優賞候補になった当時10歳のアビゲイル・ブレスリン。大人の個性派俳優たちに囲まれながらも確かな存在感を発揮している。(記者A)

【記者A】映像ソフト専門誌編集者、フリーの映画ライターを経て徳島新聞記者を務める。映画関連記事の編集や執筆、インタビュー、ロケ現場の取材などに長年携わり、1年間で365本鑑賞した年もあるなど、映画をこよなく愛する。

 

ブルーレイ版1905円/DVD版1419円(税抜き、発売・販売元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン)