衆院議員の任期満了まで残り10カ月を切り、近づく衆院選に向けて徳島県関係の現職議員や立候補予定者が準備を進めている。「春の当初予算成立後」「夏の東京五輪前」「秋の任期満了直前」といった選挙日程を想定。新型コロナウイルスの感染状況をにらみつつ、支持拡大に懸命だ。県内の情勢を展望した。(名簿・文中とも敬称略)

【徳島1区】
後藤田 正純51 元内閣府副大臣  自現<7>
仁木  博文54 元消費特理事   無元<1>
《名簿の見方》氏名、年齢、肩書、党派、現元新別、当選回数の順。年齢は1日現在の満年齢。

後藤田、着々と地盤固め 仁木、無所属で出馬模索

 自民現職の後藤田正純が8選に向けて準備を進める。元職の仁木博文は民進、希望を経て、今回は無所属での出馬を模索している。

 後藤田は夏ごろ以降の解散を視野に、地域に足を運ぶ活動を続ける。コロナ禍で集会は予定していない。広報誌を配布するなどして地盤固めに努めている。2019年の知事選、昨年の徳島市長選で先鋭化した自民県連との対立がどう影響するか不透明だ。

 仁木は正式表明には至っていないものの、つじ立ちやあいさつ回りを重ねている。「国民と合流して最初の国政選挙だけに、公認候補を必ず立てたい」とする立憲民主が連携の可能性を探る。ただ、仁木自身は幅広い層から支持を得る考えを崩していない。

 前回、公認候補を立てた共産は野党統一候補で臨む方針だ。19年の参院選で共闘した立民、市民団体と協議を続けている。

 4選を狙う比例四国ブロックの自民現職福山守も1区からの出馬に意欲を見せる。

【徳島2区】
山口 俊一70 元内閣府特命担当相  自現<10>
久保 孝之57 党徳島地区委員長   共新

山口11期目へ引き締め 野党共闘の行方に注目

 11期目を目指す自民現職の山口俊一に、共産新人の久保孝之が挑む。立民も公認候補の擁立を目指しており、野党共闘の行方が注目される。

 山口は昨年11月、コロナ禍で中止した支部大会に代わる役員会を開き、「選挙への心構えを」と引き締めを図った。地域行事にも積極的に顔を出すなどアピールを続ける。任期満了に近い時期の解散を想定し今後、活動を本格化させる。

 久保は昨年3月に立候補を表明した。「いつ選挙があってもおかしくない」と警戒。各地の市議や町議とも連携し、街宣活動や集会を繰り返している。新型コロナ対策としてPCR検査の拡充や持続化給付金の再給付などを訴えている。

 旧民進系は2回続けて候補者を擁立できておらず、今回も選定は難航している。公募で新たな人材を募る可能性もある。

比例四国

現職福山の動向焦点

 徳島県関係では、自民現職の福山守の動向が注目される。小選挙区から比例に回り、過去2回は名簿上位で優遇された。次期衆院選ではその措置が見送られるとの見方がある。「『選挙区で戦ってほしい』という要請がたくさんある」と、徳島1区からの出馬に意欲を見せる。

 昨年10月31日に西村康稔経済再生担当相を、翌日には自民党の森山裕国対委員長をそれぞれ招き、支持者らとの対話集会を徳島市で開いた。