大塚グループの大塚製薬(東京)と大塚製薬工場(鳴門市)は25日、大学発ベンチャー・メガカリオン(京都市)に計10億円を出資すると発表した。メガカリオンは人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った輸血用の血小板製剤の開発を進めており、大塚グループ以外からも出資を受け、2020年の実用化を目指す。

 大塚製薬によると、出資はメガカリオンの第三者割当増資を引き受け、年内に行う。大塚製薬と大塚製薬工場が5億円ずつ出資。全体の出資規模はベンチャーキャピタルや設備メーカーなど11社を含めて計37億円。

 血小板製剤は血液凝固作用があり、手術や救急医療など止血が必要な患者の治療に使われる。現在は全て献血によって賄われているが、採血から4日間しか使えないため、人工的に量産化できれば、医療現場への安定供給につながると期待されている。

 大塚製薬と大塚製薬工場は昨年10月から、メガカリオン側と血小板製剤の量産化や長期安定保存に向けた研究を進めている。大塚製薬は「少子高齢化が進む中、献血による血小板製剤の不足も懸念される。出資により早期の事業化を支援できれば」としている。