西日本有数のレンコンの主産地・鳴門市で、出荷作業が最盛期を迎えている。
穴の開いたレンコンは「先が見通せる」ことから縁起物とされ、正月のおせち料理に欠かせない食材。同市大津町段関の斎藤政明さん(76)は3・5ヘクタールのハス田で栽培し、家族3人で収穫作業を続けている。
泥を洗い落としてきれいに拭くと、淡い乳白色に輝く。主に京阪神方面へ出荷し、1キロ当たり千円前後で取引されるという。斎藤さんは「レンコンは通年収穫できる優れた作物だが、人力で掘るので体力勝負。年末が近づくと、作業時間を増やして対応している」と話している。