徳島県警が過去5年間に県内で日没前後1時間の「薄暮時」に起きた人身事故の件数を集計したところ、事故全体の14・6%を占めており、月別では12月が最も多いことが分かった。県警は、12月は日没が早くて帰宅時間と重なる上、帰省ラッシュなどで通行量が増えることが原因とみており、注意を呼び掛けている。

 2012~16年に起きた人身事故2万1629件のうち、薄暮時に起こった事故の月別件数は≪別表≫の通り。12月は359件で、最も少ない6月の152件の2倍以上だった。薄暮時に発生した割合は6月の8・8%に対して、12月は17・7%に上る。359件のうち日没後の事故は259件で、日没前を大幅に上回っている。

 国立天文台によると、県内の12月の日没は午後4時52分~5時3分。会社や学校から帰る時間と重なり、県警は「歩行者や自転車の往来が多い時間帯だが、薄暗くなるとドライバーは発見しづらい。特に、車と人による事故が増える」と指摘する。

 死亡事故も29件のうち12月が6件で最も多く、このうち4件が歩行者が車にはねられる事故だった。12年には、道路を横断中の女性(81)が軽トラックにはねられた。16年には、手押し車を押して歩いていた女性(91)が後ろから来た軽乗用車に衝突された。

 県警によると、薄暮時に起きた事故は歩行者が黒っぽい服装をしていたり、車がライトをつけていなかったりする場合が多い。交通企画課は「ドライバーはハイビームでの早めのライト点灯、歩行者は反射材の使用を心掛けて」と呼び掛けている。