酔うちゅう部(高知)ネットでつなぐ酒文化

 千客万来。何かと理由を付けては、杯を酌み交わす―。新型コロナウイルス禍は、そんな土佐の「おきゃく(宴会)文化」に冷や水を浴びせた。危機感を抱いた土佐酒関係者が企画したのが、オンライン酒場「酔うちゅう部」だ。

モニター越しに交流を深める県内外の土佐酒ファン=高知市帯屋町2

 昨春、外出自粛の影響で販売減にあえぐ県酒造組合が「土佐の酒は仲間酒。1人飲みの人をつなげる場を」と提案。同組合の認定資格者でつくる「土佐酒アドバイザーアソシエーション」と、独自サイトを立ち上げた。

 「酔うちゅう」とは土佐弁で「酔っている」の意。サイト上で誰でも、日時を指定して20人まで参加できる飲み会を設定できる。映像と音声でやりとりする仕組みは「ズーム飲み会」と同じだが、参加者を限定しないオープン飲み会もあるのが高知らしい。

 ユーザー登録は県内外の約380人。飲み会の”口実“は幅広く、鑑評会で優秀賞を受けた蔵元と受賞酒を楽しんだり、土佐酒と県外酒を飲み比べたり。高知県高岡郡佐川町出身の人気声優、小野大輔さんプロデュースの酒を楽しむ会もあった。

 これまで開かれた「おきゃく」は280回以上。今後、サイトに酒蔵や土佐酒の紹介ページも設け、県内の酒販店から購入できる仕組みを整える。

 同アソシエーションの山崎真幹代表(68)=高知県香美市=は「蔵元との交流やお勧めの酒など、旬の情報を提供したい。高知の酒文化のポータルサイトを目指す」。業界の底上げにも貢献したい考えだ。 (高知新聞)