事故があった「わんぱく砦」。降雪の影響で閉鎖されている=9日、板野町那東のあすたむらんど徳島

 徳島県板野町那東の県立公園「あすたむらんど徳島」で昨年12月29日、県外の60代男性が遊具から転落して死亡していたことが9日、分かった。県や公園の指定管理者は事故を公表していない。

 指定管理者によると、事故は12月29日午後4時半ごろ、ジャングルジムと滑り台を組み合わせた「わんぱく砦(とりで)」で発生した。娘と遊んでいた男性が、2階に上がる階段から地上に転落したとみられる。男性は全身を強く打って病院へ運ばれ、同日死亡した。目撃者はいない。

 公園では30日、指定管理者が遊具を閉鎖して安全点検を行い、問題がなかったとして31日に利用を再開した。死亡事故を受け、掲示板などで注意喚起する予定はないという。

 県の担当者は「結果として人が亡くなったことは非常に残念だが、県や指定管理者の施設運営に不備や瑕疵(かし)があったわけではない。公表を望まない遺族の意思を最優先しており、指定管理者が公表しなかったのは妥当な判断」とした。