コンパスの登山計画の入力画面

 徳島県警は今月から、インターネットで登山届を受理するシステム「コンパス」の活用を始めた。山岳遭難が起きた際、コンパスに登録された登山ルートなどの情報を基に、迅速な捜索や救助活動につなげるのが目的。2013年の長野県警を皮切りに全国の警察で利用が広がっており、徳島県警は14例目となる。

 コンパスは、登山者がインターネット上で登山届を提出する仕組みで、日本山岳ガイド協会(東京)が13年7月から運営している。登山の前に、スマートフォンのアプリやパソコンなどから日程やルート、装備品について登録。下山予定時刻を7時間過ぎても下山が確認できないと、緊急連絡先の家族や友人らにメールで通知される。

 県警は、1日付で同協会と協定を締結。山岳遭難の通報を受けた際にシステムにアクセスし、登山届の内容を確認できるようになった。スマホアプリを使った登録者については、衛星利用測位システム(GPS)によって位置を確認することもできる。

 県警には近年、県内外の個人やグループから年間60~90件ほどの登山届が提出されているが、義務ではないため、提出していない登山者も多い。13年度以降に起きた山岳遭難72件のうち、登山届が出ていたのは1件だけだった。

 県警は、手軽に手続きできるコンパスの利用を促すことで、登山届の提出数の増加にもつなげる考えだ。従来通り、ファクスや持参による登山届の提出も受け付ける。

 県警地域課の担当者は「登山届を出すことは、安全意識の向上にもつながる。ぜひコンパスを利用してほしい」と話している。