[上]生鮮品や日用品を積み込み、高齢者に販売するとくし丸=阿南市内[下]もったいない2号を開発したプロジェクトチームの高校生=新野高

 環境や社会貢献活動を表彰する環境省の「グッドライフアワード」に、徳島県内から2団体が入賞した。買い物難民対策として移動スーパーを全国展開する「とくし丸」(徳島市)が優秀賞に入り、新野高と小松島高、小松島西高勝浦校の生徒らが刈り草を原料に開発した堆肥「もったいない2号」が優秀賞に次ぐ部門賞のNPO・任意団体賞に選ばれた。

 優秀賞に輝いた「とくし丸」は、車に食材や日用品を積み、買い物に困っている高齢者らの元を回る移動スーパーとして、2012年に徳島市でスタートした。その後、県内外に波及し、現在は県内で27台、全国43都道府県で約270台が走っている。

 高齢者の見守り活動も同時に行い、利用者の生活環境を改善したほか、採算確保のため、店頭価格に一律10円を上乗せする仕組みを確立するなど、持続可能な事業である点などが評価された。

 とくし丸の住友達也代表取締役(60)は「とくし丸が全国にもっと広がり、買い物が困難な高齢者らの生活を良くしたい」と話している。

 新野高など3校の有志でつくる「緑のリサイクル・ソーシャル・エコ・プロジェクトチーム」は10年から、湯浅正浩新野高教諭の指導を受け、道路や公園などの除草作業から出る刈り草を活用し、堆肥の開発に取り組んできた。

 もったいない2号は、14年に高校生団体では全国初となる特殊肥料の製造・販売許可を県から受けた。現在は地域の高齢者4人を雇用し、年間6トンの堆肥を製造している。環境に配慮した商品開発や地元雇用の創出に貢献したことなどが受賞につながった。

 新野高2年の山本梨乃さん(17)と小松島高2年の湯浅希美さん(16)は「賞をもらうまでには先輩らの多くの苦労があり、受賞できて本当に嬉しい」と笑顔を見せた。

 グッドライフアワードは今年で5回目。全国153件の応募の中から、とくし丸など10組が環境大臣賞(最優秀賞1件、優秀賞3件、部門賞6件)として選定された。