新型コロナウイルスの感染拡大が続いていた昨年12月、全国知事会長を務める飯泉嘉門知事が2度にわたって県議と大人数で会食していた。徳島新聞「あなたとともに~こちら特報班」が公式LINE(ライン)登録者に知事の行動をどう思うか尋ねたところ、13日までに239人から回答があり、「不適切だ」とする意見が8割を超えた。一方、感染対策を講じていることや経済を回す必要性を理由に「問題はない」と理解を示す意見も一定数寄せられた。

 知事の会食について「問題はない」「不適切だ」の選択肢から選んでもらい、その理由を聞いた。

 「不適切だ」を選んだのは206人。県政のトップとしての資質を疑問視する声が多く、徳島市の20代男性会社員は「知事が『問題ない』と示すことで緊張感が緩み、感染拡大につながる恐れがある」と懸念。同市の女性医療従事者(43)は「会食をすること自体が感染対策ができていないということを分かっていない」と批判した。

 大人数での会食については「話があるのなら、飲食なしで会合を開けばいい」(佐那河内村・56歳男性会社員)、「会食をしなくてもリモート会議でできたはず」(阿南市・44歳主婦)などと異論が続々。徳島市の自営業男性(52)は「対策をすれば問題がないのなら、1回目の会食問題の会見で、別の会派との会食をなぜ黙っていたのか」と不信感を募らせた。

 「問題はない」を選択したのは32人。新聞記事を通じて密を避けていた印象を受けたという徳島市の男性会社員(44)は「安全を確保しながら経済を回すためのお手本のような会合だと感じた」。同市の女性歯科衛生士(42)も、対策を取った上での会食は問題ないとして「このような行動をモデルとすれば経済活動につながるし、むやみやたらに自粛して怖がる必要がないことを示してくれた」と評価した。

 民間企業は風評被害に敏感で、社員は積極的な外食が難しいとして、公務員が率先して経済を回すべきだと訴えるのは徳島市の男性教育関係者(36)。「誤解を招く事態になってしまったが、会食の収益で生活が守られた人がいることも事実。知事や県議への批判だけに終わらせず、それぞれの立場でできることを考え、この難局を乗り越えることが大切」と指摘した。

 新型コロナに関係なく、知事が一部県議との会食に参加したこと自体を問題視して「不適切だ」とする意見もあった。徳島市の無職女性(66)は「一緒に飲み食いをする慣習自体がなれ合いを生む土壌になる」と主張。鳴門市の無職女性(72)は「政策を担う者が(県議会と)距離を置くのは当然。基本中の基本を忘れていてお粗末だ」と非難した。「どちらでもない」と回答した人は1人だった。