天日干しされるシラス=小松島市和田島町東新開

 小松島市沖でシラス漁が本格化し始めた。特産のチリメンを製造する加工場の庭には、シラスが敷き詰められたせいろが並び、陽光を浴びている。

 26の船団がある和田島漁協は、例年より約2週間遅い今月1日に漁を始めた。漁船3隻が一組となって出漁。2隻で一つの網を引いてシラスを取り、1隻が海岸に運んでいる。水揚げ量は10日ごろから増加傾向という。

 同市和田島町東新開の漁業鳴滝詔稔さん(56)方では、チリメンを一日約1トン製造。水揚げしたばかりのシラスを専用の釜で塩ゆでして乾燥機へ。その後、せいろに広げ、庭に並べて天日干ししている。妻の貴美子さん(56)は「良いシラスが取れている。好調が続いてほしい」と話した。

 漁は8月中旬までが最盛期で、12月下旬まで続く。