徳島地裁

 とくしま記念オーケストラ事業に絡む脱税事件で有罪判決を受けた音楽プロダクション元代表取締役、川岸美奈子氏のハイヤー代を県などが支出したのは違法として、扶川敦県議が飯泉嘉門知事に対して返還請求するよう求めた住民訴訟の差し戻し審第1回口頭弁論が18日、徳島地裁で開かれた。知事側は従来通り争う姿勢を示した。

 知事側は答弁書などで、川岸氏のハイヤーについて、2012年の国民文化祭に当たって県の政策参与業務を行うのに必要だったと主張。県文化振興財団が代金を負担した13~16年についても「県内に十分な公共交通機関はなく、限られた時間の中で効率的に移動する手段として適当と判断したと聞いている」などと正当性を強調した。

 訴訟を巡っては、19年9月の高松高裁の控訴審判決で、原告の訴えを却下した一審判決が取り消され、徳島地裁に審理が差し戻された。県は控訴審判決を不服として上告したが、20年10月に棄却された。