新鮮な食材がそろう徳島県内各地の産直市は、わざわざ遠出してでも行きたい場所。その土地で収穫された農産物とあわせ、お楽しみはお総菜コーナーにもある。地域の人が腕を振るうおすしやおかず、スイーツはそこでしか手に入らないものがほとんど。出品されたそばから売れていく「噂のうまいもん」を作った人を訪ねた。

漢方ライフケア教室 美・活・巡  *hibi-ra*(ひびら)
吉田千景さん(兵庫県姫路市出身)

 スフレのようにキメの細かい断面。しっとりクリーミーな口どけ。徳島市の喜多野安心市や、鳴門市のいせや農場に並ぶ*hibi-ra*の「濃厚チーズケーキ」は、甘すぎないのに口の中に心地いい余韻を残す。手がけるのは吉田千景さん。*hibi-ra*の屋号で産直市やイベントにお手製のスイーツを出品し、販売している。

写真を拡大 濃厚チーズケーキ(1カット280円)看板商品の濃厚チーズケーキ(1カット280円)。ほどよい密度の生地はまったりとした口あたり。

 吉田さんは自他ともに認める”凝り性”。「濃厚チーズケーキの一番の特徴はホワイトチョコレートを混ぜこんでいることですね。砂糖を多くするよりも別のもので違う甘さを出したくて、クリームチーズの生地にホワイトチョコを入れてみたらハマったんです。ダマになりやすいので材料を一体化させるのに苦労しました。固形で分かりやすくチョコが入っているよりも、やっぱり食べる人に『何が入っとん!?』って思われたいじゃないですか」と声を弾ませる。「あと、型に入れる前に生地の裏漉しを2回しています。裏漉し1回の時よりも舌触りが断然良くなるんです」。160度のオーブンで約55分かけてじっくりと焼きあげ、チーズのコクを引き出している。

 「意外と男性のファンが多いんです。ワインと相性がいいのは前々からお聞きしてたんですが、この間イベント出店した時はブランデーにも合うってお客さんに言っていただけて嬉しかったですね〜」。濃厚チーズケーキは、洋酒とマッチするおつまみの一面も持ちあわせている。

写真を拡大 キャラメルマーブルチーズケーキ(1カット350円)。甘いキャラメルとほろ苦いキャラメルの2層仕立て。

 かつて医学部を目指していたこともあった吉田さんは、健康や食への興味が強く、約5年前に漢方スタイリスト、漢方養生指導士の資格を取得。メニューにも漢方の考え方を採りいれている。黒豆チーズケーキ(1カット360円)もその一つ。「冬は腎臓を養生する季節。そのために黒豆はいいんです。ビスケット生地には体を温めてくれるショウガパウダーを入れています」。17種類のナッツやドライフルーツが入った「カラダ想いのグラノーラ」(200g600円〜)やジャスミン茶ベースの薬膳茶(250円〜)なども手作りしている。

 お菓子づくりと並行して、ふだんは藍住町で女性限定の「漢方ライフケア教室」(1名3000円/要予約)や「漢方ごはん料理教室」(1名4500円/要予約)を開講。資格を生かして漢方理論に基づいた食事や暮らし方のアドバイスを行っている。予約はメールか、Facebook(「hibi-ra」で検索)から受けつけている。

【販売店】

喜多野安心市
住所=徳島市応神町西貞方喜多野14-1
088-677-7201
営業時間=9:00〜17:00
定休日=無休

いせや農場
住所=鳴門市大麻町東馬詰弐番越8-1
088-602-7415
営業時間=8:30〜18:00
定休日=無休