新鮮な食材がそろう徳島県内各地の産直市は、わざわざ遠出してでも行きたい場所。その土地で収穫された農産物とあわせ、お楽しみはお総菜コーナーにもある。地域の人が腕を振るうおすしやおかず、スイーツはそこでしか手に入らないものがほとんど。出品されたそばから売れていく「噂のうまいもん」を作った人を訪ねた。

餃子髙田 髙田征仁さん(45・美馬市出身)

 美馬市美馬町、県道12号沿いにある道の駅みまの里で金曜、土曜、日曜、祝日のみ販売される18個入600円の餃子(ギョーザ)。作っているのは、町内でガソリンスタンドを営む髙田さん。「趣味で作って知り合いに食べてもらっていたんですけど、2年前に道の駅ができることになって、地元におるんやしせっかくなんで販売して、盛り上げたいと思ったんです」。

写真を拡大 餃子(18個入600円)ホットプレートで焼くのがオススメ。油をひいて餃子を並べ、お湯を加えて蒸し焼きに。

 餃子のレシピは友人に意見を聞きながら調整した。キャベツはシャキシャキした食感を生かすために粗く刻み、しっかり絞って水分を抜くのがポイント。豚ミンチは粘りが出るように精肉店に頼んで2回挽いてもらっている。香りの良いニラとネギを混ぜ合わせ、多めに加えたショウガと、髙田さんが栽培したニンニク(ない時期は国産)とラードで作った香味油が味の決め手となる。

 道の駅のオープンから1カ月後に販売しはじめたところ、「味がしっかりついていてタレなしでもおいしい」「週末が待ち遠しい」と評判は広まり、販売日の午後2時頃には売り切れてしまう人気商品となった。

 髙田さんは販売日前夜にタネを作り、当日の朝5時から一つずつ餃子を包んでいた。しかし、ガソリンスタンドの営業時間外での作業のため300個包むのが限界だった。そこで昨年8月、餃子を包む機械を導入。「これで600個まで包めるようになりました」とほっとした表情を見せる。機械導入によって皮の厚みが増し、肉ダネもたっぷり20g包めるようになって食べ応え十分だ。

写真を拡大 パッケージが 新しくなった。

 さらに、美馬市のミートショップ坂本の協力で、1月いっぱいは徳島のブランド豚「阿波とん豚」を使用することになった。阿波とん豚のジューシーでもちもちとした肉質を生かすため、ラードの量はいつもより10g少なめに調整している。「かなりご当地感が増すのでうれしいです。パッケージも一新したんですよ !」と髙田さんは声を弾ませる。

 元々は趣味で始めた餃子づくり。今も時間を見つけては、粋なアレンジ餃子を創作。ショウガや味噌、一味などで調味した特製の味噌ダレをつけて味わうなど、次なる味づくりに挑戦している。

〈販売店・予約先〉
道の駅みまの里
住所=徳島県美馬市美馬町願勝寺72
0883-63-3837
(予約受付は前日の午前中まで)
営業時間=8:30〜18:00
定休日=毎月第2週の水曜休

〈問合せ〉
道の駅の営業時間内に買いに行けない場合など
080-2998-5234
(髙田/9:00〜18:00)