2018年10月に徳島市の自宅アパートで元妻を殺したとして、殺人罪に問われた同市の無職の男(58)の控訴審判決が19日、高松高裁であり、杉山愼治裁判長は懲役7年とした一審徳島地裁判決を支持し、無職男の控訴を棄却した。

 判決理由で杉山裁判長は、無職の男が心神喪失状態にあった可能性があるとの弁護側の主張について「うつ病は悪化していたが、行動をコントロールする能力を完全に失ってはいない。多数回にわたる攻撃が平素の人格と質的に異なるとまでは言えない」と退け、心神耗弱を認めた一審の判断を是認した。量刑については「殺意が強固で一定の計画性があったとした一審判決に誤りはなく、重すぎて不当とは言えない」とした。

 無職の男の弁護人は「被告と相談した上で上告するかどうかを決める」と話した。

 判決によると、自宅で元妻=当時(60)=の顔などをきりで突き刺し、両手で首を絞めた上、馬乗りになるなどして窒息死させた。