国道192号線から国道438号線へ進み、マルナカの南側の信号を直進すると、防火壁「二層うだつ」が残る貞光中央商店街が広がる。約900m続く商店街には、かつて葉たばこの集積地として栄えた風情が漂い、旧永井家庄屋屋敷や酒造業を営んでいた織本屋など観光スポットもある。

写真を拡大 店主の美崎隆雄さんと英子さん。外の黒板を見ればその日の仕入れ内容がわかる。

 昭和27年(1952年)に創業した美崎鮮魚店。それ以前は魚の行商をしていたという。三代目の美崎隆雄さん(71・つるぎ町出身)は大学卒業後に数年他の仕事を経験し、25歳で家業を継いだ。鮮魚店の営業、ちくわや天ぷらの卸し、仕出しで忙しい日々。魚は地方卸売市場・池田水産魚市場(三好市)で仕入れていたが、3年前に閉鎖してからは徳島市中央卸売市場から取り寄せている。「昔は婚礼が多かった。すぐそこの就業改善センターで婚礼があったときは、多いときで200人分の仕出しを届けよった」と隆雄さんが懐かしむ。

 30年ほど前まで商店街には布製のアーケードが設置されていて、商店が連なっていた。「お正月(1月7日)と夏と、年に2回祇園さん(八坂神社)の祭りがあるんやけど、ようけ市が出て賑わっとったんよ」と妻の英子さんがしみじみ思いだす。

 10月から11月の秋祭りのシーズンは、アジやボウゼの姿寿司の注文が入る。貞光の姿寿司は独特で、塩をして酢で締めた魚に酢飯を詰め込み、木箱にきっちりと並べて2日ほど押した箱寿司のスタイル。「山やけんできるだけ日持ちするように昔からこうしよったんと思いますよ」と英子さん。店ではすぐに食べられる魚のフライや煮付などの惣菜も販売している。

住所=徳島県つるぎ町貞光字町22
0883-62-2070
営業時間=8:30〜19:30
定休日=不定休

駐車場:なし
キッズスペース:なし
多機能トイレ:なし
創業:1952年
Wi-Fi:なし