捕獲されたサメハダホウズキイカ=美波町港町

 徳島県阿南市の伊島沖で、亜熱帯域などに生息するサメハダホウズキイカが捕獲された。美波町港町の水産加工会社経営、濵宮誠司さん(61)が漁師から買い付けたケンサキイカの中から、妻啓子さん(55)が見つけた。県によると、県内での確認事例は初めて。

 サメハダホウズキイカはホオズキの実のような形で、外套(がいとう)膜(胴体)の表面がサメの皮膚のようにざらざらしているのが特徴。見つかったのは、外套膜の長さが5センチ程度。誠司さんは「ヒレがかわいい。珍しいイカだと思った」と話す。

 阿南市の漁師和崎正一さん(60)が15日、伊島の北4~10キロの水深58~59メートルに入れた底引き網で捕獲したイカだという。

 県水産研究課(美波町日和佐浦)の上田幸男主席は「温帯・亜熱帯域に広く分布しているが、研究課での確認例はない。黒潮に乗り、太平洋から紀伊水道に入ったのではないか」としている。