徳島県は20日、新たに男女6人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。今月の感染者は112人(同日午後5時時点)となり、月間でこれまで最多だった昨年8月(107人)を超えた。クラスター(感染者集団)が三つ発生。若者を中心に感染が広がり、家庭内感染も目立っている。 

 11日に有料老人ホーム「クレア城南」(徳島市)で入所者と職員計34人の感染が確認された。職員が勤めていた「リハビリテーション大神子病院」(同市)の患者2人の感染も判明するなどし、クラスターの規模は19日時点で48人に膨らんだ。

 今月の感染者のうちクレア城南関連を除いた64人をみると、10代と20代の若者が34人と半数以上を占める。飯泉嘉門知事は20日の臨時会見で「(若者の間には)感染しても無症状や軽症で済み、怖くないとの風潮がある」と指摘した。

 16日からは徳島市の専門学校「徳島穴吹カレッジ」の生徒らの感染が相次ぎ、他大学の学生も含め9人規模のクラスターとなった。県によると、専門学校では感染対策が取られていたものの、校内外で一緒に過ごす時間が長かった友人同士などで感染が広がった。

 徳島穴吹カレッジ関連以外では、大学生5人、中学生4人、小学生3人、高校生2人が感染した。

 年末年始に帰省した県外在住者や県外へ出掛けた人ら、県境を越えた往来に関連する感染者は31人。関西地方から石井町の実家に帰っていたきょうだい2人を含む家族6人が陽性となったケースや、年末年始に2週間以上、県外の実家に滞在し、帰県後に陽性と判明した人もいた。

 家庭内感染も目立つ。石井町のケースを含め、家族の間で感染が広がったとみられるのは少なくとも9世帯。徳島市に住む家族5人全員が感染し、娘が通う中学校の生徒2人も後に陽性となった「関連クラスター」も発生した。

 ウイルスの感染力が強くなってきているとの見方もあり、知事は「自分と家族を含む周囲の人を守るためにも対策を徹底してほしい」と呼び掛けた。