新型コロナウイルスの影響で終わりの見えない自粛生活が続いている。そんなうっ屈とした気分を吹き飛ばしてくれるのが、コメディー「イエスマン 〝YES〟は人生のパスワード」(2008年、ペイトン・リード監督、ジム・キャリーほか出演)だ。

©2009 Warner Bros. Entertainment Inc.

 主人公のカールは離婚して以来、公私ともに後ろ向きな生活を送っている。見かねた友人に誘われ自己啓発セミナーに参加。何事にも「イエス」と答えるという誓いを立てさせられ、「イエス」を連発したところ、物事が順調に進み始める。

 英国人作家が実際に全てのことに「イエス」と答え続けた6カ月間の体験をつづったノンフィクションを原作に描いている。

©2009 Warner Bros. Entertainment Inc.

 人は思い込みや偏見によって、無意識に自分の行動や可能性に制限をかけがちだ。全てを受け入れ、未知の世界に飛び込むことで、人生は予測不可能かつ刺激的で、豊潤なものへと変わりうるというメッセージがにじむ。

 何事も自身の日頃の心掛けと行動次第で好転できる―。意外と実行が難しい人生の真理をテーマにしており、前向きに生きるヒントを教えてくれる。

 カールを演じるのは、コメディー俳優ジム・キャリー。ユニークな変顔を交えた得意の顔芸を随所で繰り出し、元コメディアンの面目躍如と言わんばかりの演技を披露。バンジージャンプやバイクシーンなど体当たりのアクションにも挑んでおり、主人公が身も心も解放されていく様を体現している。(記者A)

【記者A】映像ソフト専門誌編集者、フリーの映画ライターを経て徳島新聞記者を務める。映画関連記事の編集や執筆、インタビュー、ロケ現場の取材などに長年携わり、1年間で365本鑑賞した年もあるなど、映画をこよなく愛する。

 

ブルーレイ版2381円/DVD版1429円(税抜き、発売・販売元 ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント)