徳島城の天守閣をイメージしたイルミネーション=21日、徳島市の藍場浜公園

 徳島市が市内の藍場浜公園で開いている徳島城をイメージしたイルミネーションの点灯と阿波踊り映像の上映イベントに批判が出ている。新型コロナウイルス感染防止策や地域経済支援などを目的とした国の地方創生臨時交付金2千万円を充てて催しているものの、ネットを中心に「コロナ禍と関係ない」「税金の無駄遣い」などの声が上がっている。内藤佐和子市長は28日の記者会見で「阿波踊りの情報を発信することがコロナ禍における市民生活の支えの一助になる」と反論した。

 イベントは21日に始まり、高さ10メートル、縦横13メートルの天守閣を組んで約7万3千個のLEDで電飾している。2月19日まで。城の石垣部分に設けられたスクリーンで踊りの動画などを上映しているが、このイベントを巡っては開催前からネット上で疑問視する声が上がり、内藤市長のフェイスブックにも「わざわざ密になるようなイベントに血税をつぎ込まず、落ち着いたら盛大にしてほしい」「他のケア、支援に使えなかったのか」などの厳しい書き込みが相次いでいた。

 この日の会見で市長は「市民県民にとって、生活と切り離せない阿波踊りが忘れ去られてはならないとの思いから、少しでも安らぎを感じてもらいたいと考えた」と述べた。

 コロナ禍で経営が厳しくなっている地元イベント業者らを支援する側面も強調。「阿波踊りへの思いを市民生活と事業者の支援に結び付けた、徳島ならではのイベントになった」と語った。