徳島地裁

 徳島県の観光キャンペーン「とくしま応援割」の宿泊料助成金詐取事件で、鳴門市でゲストハウスを経営していた無職の男(34)=徳島市=の共犯者として詐欺と詐欺未遂の両罪に問われた無職の母親(64)=同市=と会社役員の男(36)=同市=の論告求刑公判が29日、徳島地裁であり、検察側は母親と会社役員の男に懲役2年を求刑した。

 検察側は論告で「新型コロナウイルスによって打撃を受けた観光業の公的支援制度を悪用した狡猾(こうかつ)で自己中心的犯行」と指摘。母親と会社役員の男について「従属的立場だった側面は否定できないが、助成金の申請書兼請求書を作成して郵送する実行行為を担当し、必要不可欠な役割を担っていた」と述べた。

 弁護側は最終弁論で、母親と会社役員の男が無職の男に頼まれて断りきれずに協力したことや、母親が49万円、会社役員の男が30万円の被害金をそれぞれ弁償したと説明。執行猶予付きの判決を求めた。