江戸時代から阿波藍の集散地として栄えた脇町。隣家との間に設けた小屋根付きの「うだつ」は防火とともに、藍商で財を成した豪商が装飾を競った富の象徴だった。「うだつが上がる」という慣用句の語源ともなっている。

 

 南町通りの「うだつの町並み」は国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている。約430メートルをドローンで空中散歩すると、白と鈍色(にびいろ)のコントラストが重厚で趣があり、タイムスリップしたような気分にもなる。

 

 散策できる観光拠点として定着し、地域の子どもたちも生活やイベントを通じて歴史的価値を認識する。古民家を改修したホテルや料理店なども登場し、幅広い世代への魅力発信も進む。脈々と連なる人々の暮らしと新しい風が融合する町並みを「うだつ」が見つめ、守り続けているように感じた。

※特別な許可を得て撮影しています。