写真を拡大 背もたれがなが~い個性的なイス。見ているだけで楽しい !

 昨年4月に公民館との複合施設としてリニューアルオープンした土成図書館。大きな窓を設け、たっぷり光が入る造りになっている。館内は杉の爽やかな香りに包まれている。「建物だけでなく、本棚も杉の木で作られているんですよ」と館長の丸山幸子さん。それぞれ木の節や木目のリズムが違って表情が豊かだ。棚は大人の目線よりも少し低めで、全体が開放的な雰囲気になるよう工夫されている。

 入ってすぐ右側は児童書コーナーになっている。以前から親子連れでの来館が多かったため、靴を脱いでゆっくり本を楽しめる「おはなしのへや」を一角に設けた。「ガラス張りになっているところから、中が見えるようになっています。保護者の方が館の外でコーヒーを飲みながら子どもの様子をうかがえるんですよ」

 奥へ進むと個性的な椅子に目が留まる。驚くほど背もたれが長い椅子や正方形の箱型タイプのもの、柔らかすぎず硬すぎない座り心地のソファなど種類が様々で、お気に入りを見つけたくなる。雨の日以外はテラス席でも読書ができるので、日向ぼっこをしながらゆったりとした時間を過ごすのもいい。

写真を拡大 棚の間隔を広めにとっているので、ゆっくりと本を選べる。

 所蔵されている本は約7万冊。「北海道から沖縄までの町史を含む、郷土資料が3000冊以上と多いのが特徴だと思います」と丸山さん。郷土資料コーナーは土成図書館の前身である公民館の図書室時代から集められてきた本で充実している。土成町出身の元首相・故三木武夫氏について綴られた書籍や吉野川の歴史についてなど、徳島にまつわる本もたくさんある。毎月テーマが変わる「今月の特集コーナー」も見どころ。スタッフが厳選した新書や文庫が並べられる。1月の特集は「今年こそ開運!」で、パワーストーンや夢占い、お詣りに関する本が陳列されている。

 「堅苦しくならず、スタッフ同士で相談しながら、こんなんしたいな〜って話すのが面白い。最近では図書館=静かにせなあかんところという考えから、図書館=地域の人たちが集える場所という流れになりつつあると思います。コロナウイルスが落ち着いたら、イベントに力を入れていきたいです」と期待を膨らませる。

写真を拡大 2階建てから平屋に生まれ変わった。建物の前には遊具がある。

住所=徳島県阿波市土成町土成漆畑220-1
088-695-5385
開館時間=9:00~18:00
定休日=月曜

駐車場:あり
多機能トイレ:あり
Wi-Fi:あり
キッズスペース:あり
開設:1988年