臨時記者会見を行う飯泉嘉門知事=10日午後5時ごろ、徳島県庁

 徳島県は10日、男女21人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。21人は同じ医療機関の入院患者と職員で、県は院内感染による県内初めてのクラスター(感染者集団)と判断。医療機関名を藍住町の「浜病院」と公表した。

 県によると、9、10両日に入院患者40人と職員45人全員の検査を終え、入院患者10人、職員11人の陽性が分かった。残りの64人は陰性。感染した職員に医師や看護師が含まれているかどうかは明らかにしていない。

 感染者21人のうち9日に感染が確認されたのは▽藍住町の70代と90代の女性患者▽上板町の40代女性職員▽阿波市の20代女性職員▽鳴門市の30代男性職員―の5人。70代女性患者は酸素吸入を受けており、中等症という。他の4人は軽症。

 70代女性患者と40代女性職員に発熱などの症状があり、8日に民間検査機関のPCR検査を受けた。2人の感染が判明したのを受け、9日に保健所が立ち入り調査。症状があった他の3人に検査をしたところ、陽性と分かった。感染経路は調査中としている。現時点で院内での感染対策に不備はみられないという。

 県は職員3人の家族や友人ら9人を濃厚接触者と判断し、検査を実施する。

 10日に陽性が判明した16人の詳細は11日に発表する。

 病院は1階が外来診療で、2、3階に長期の療養者が入院している。10日は外来診療を中止した。院内の状況について、病院は徳島新聞の取材に「説明する時間が取れない」としている。

 県内でのクラスター発生は10例目。県内で感染が確認されたのは418人になった。