美馬市、つるぎ町で収穫した農産物を販売する生産者(左から2人目)=2017年10月、大阪市の阪急百貨店うめだ本店

 JA美馬の女性部会主婦営農班が栽培、出荷し、阪神地区の百貨店で販売している「かあちゃん野菜」の2017年度の販売実績は、前年度比4・6%増の1663万円だった。協議会を設立した14年度以降、3年連続で前年度実績を上回った。

 かあちゃん野菜は、主婦営農班の約190人が会員登録。17年度は90人がインゲン、トマトなど豆類や野菜を中心に週5日、大阪と兵庫の阪急百貨店で販売した。農家の出張販促活動も阪急4店舗などで計33回実施。うち25回は、当日朝に収穫した新鮮野菜を販売した。

 全70品目のうち、主要品目のナスの売り上げは、前年度比42%増の約189万円と好調だった。一方、インゲン、トマト、スナップエンドウは前年度比14~21%減となった。曇天や積雪など天候の影響を受け、生産量を確保できなかったのが影響した。

 18年度の販売目標は3千万円。阪急側から新たに出荷要望があったニンニクの芽をはじめ、需要の高いインゲンや菜の花などの生産量を増やして目標達成に努める。

 事務局は「高齢化で出荷できない農家も増えてきた。負担が少なくなるよう工夫し、農家と協力して栽培面積や生産量を増やしたい」と話している。