県内の木偶作家らの作品を集めた「第10回現代の木偶展」(県文化振興財団、徳島新聞社など主催)が11日、徳島市のあわぎんホールで始まった。14日まで。入場無料。
阿波木偶作家協会会員や阿波木偶制作教室(振興財団主催)の受講生、四国大の学生ら約50人が作った約100点のほか、阿波木偶制作保存会が衣装を修繕した人形約20点が並ぶ。
「傾城阿波の鳴門」のお弓とお鶴などおなじみの人形や、糸を引くとあごが落ちて目が真っ赤になる仕掛け人形もあり、訪れた人は顔を近づけて興味深そうに見入っていた。
徳島市の堤香代さん(77)は「作り手によって個性があり、見れば見るほど奥深い。徳島の伝統として根付いていることが素晴らしい」と話した。
13、14の両日には、あわ工芸座(徳島市)が人形浄瑠璃を上演。14日午後13時半からは芝原生活文化研究所(同)の辻本一英代表による講演会もある。