3町が合併して誕生した徳島県内最南端の海陽町で、最も南に位置する宍喰地区。海と山に囲まれた風光明媚(めいび)な土地に、碁盤の目状に整備された町並みが広がる。伝統文化を重んじ、豊かな自然が人を呼び込む。南国情緒が漂い、ゆったりとした時間を堪能できる。

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サーフィン楽しむ元ALT 宍喰海岸に魅了され

 国道55号沿いに約1キロにわたって続く宍喰海岸は、四国でも有数のサーフスポットとして知られる。サーフィンを通じて豊かな自然環境に魅了され、町で暮らすことを決めた人もいる。

サーフィンを通じて自然を楽しむエマさん=海陽町宍喰浦のパビリオンサーフ

 宍喰海岸北側にあるサーフショップ「パビリオンサーフ」の店員エマ・テリシーさん(28)=米国出身=も、その一人。エマさんは海部高校(海陽町)の外国語指導助手(ALT)として2017年夏、町にやってきた。

 エマさんは友人に誘われ、初めてサーフィンに挑戦した。体を動かすことが好きだったこともあり、すぐにのめり込んだ。「海に入り、全身で自然を体感できることが楽しかった」と言う。海部高での任期は19年末で終了したが、「海と山の距離が近く、自然に囲まれた景色が好きになった。何よりもサーフィンを気軽に楽しめる」と、引き続き町内で暮らす道を選んだ。

 現在は、店員の傍ら海外から訪れるサーファーに対応したり、初心者向けの講習を開いたりしている。プライベートでも常連客とバーベキューを一緒に楽しむなど、充実した日々を過ごしている。

 今後の目標は「サーフィンの腕をさらに上げること」と明確だ。「チューブ(大きな巻き波)に乗れたら楽しそう」と笑い、これからも海陽の波に挑み続ける。