吉野川の河口から上流へ約24キロ。川を横断する緩やかなコンクリートの斜面を水が滑るように流れる。阿波市吉野町柿原にある柿原堰をドローンで上空150メートルから撮影した。白い水しぶきに、吉野川の豊かな水量を再認識する。

 

 約100年前に築造された全長863・3メートルのかさ上げ堰で、堰上流と下流の高低差は5メートル。北岸の阿波市と板野、上板両町に農業用水を送る「板名用水」へ通水する。吉野川の川面が日差しに輝きを増す初夏には、遡上(そじょう)する稚アユを狙って太公望たちが訪れ、シラサギなどが観察できる撮影スポットとしても人気だ。

 

 「母なる川」を横切る長大で頑丈な姿には、農地に潤いをもたらし、人々の暮らしを支えてきた風格すら漂わせる。※法令を順守して撮影しています。