■川内町カリフラワーヒストリー

 徳島市川内町では、水田の後作として農業試験場の奨励により、1951年頃にカリフラワー栽培が導入された。そしてピークである1985年には栽培面積100ヘクタールを越えるまでに。

 現在、徳島市農業協同組合 東部営農経済センターの川内地区では約70戸の生産者が栽培を行っており、年間約1200トン、数にしておよそ1600万個が出荷されている。作られているカリフラワーはすべて厳しい基準をクリアしたものばかり。その品質の良さは「川内のものは間違いない」と市場でも評判だ。2012年より「華てまり」のブランド名を取得し、その名は全国各地に広まっている。ただ、徳島県内での消費量は少なく、そのため主に関西や関東方面へ出荷されている。県内ではなかなか手に入らないので、欲しい場合は徳島市農業協同組合 東部営農経済センターへ問い合わせを。

写真を拡大 (左から)カリフラワー部会 部会長の坂東さん(61)、徳島市農業協同組合 東部営農経済センター 営農課 カリフラワー担当の小谷さん。

■「華てまり」にかける生産者さんの努力

 ブロッコリーは成長具合が一目で分かるが、日光に弱いカリフラワーは葉に覆われているため、すべて葉をめくって確認しなければならない。さらに、より日光から守るため手作業で葉を折って、1つずつ花蕾部分を覆い隠している。川内町全体で50ヘクタールもある畑にびっしり並ぶカリフラワーを1つずつ手作業で、となるとその大変さは計り知れない。「もう葉を折っていくんが仕事やけんな!」とカリフラワー部会 部会長の坂東靖宜さん(61)は豪快に笑う。坂東さんは慣れた手つきで素早く葉をおったり、収穫したカリフラワーの余分な葉部分を切り落としていく。

写真を拡大 箱詰めされたカリフラワー「華てまり」。

■デリケートなカリフラワーは、携わる人すべてが慎重に丁寧に扱う

 生産者が収穫し、検査をクリアしたカリフラワーは、傷まないよう真空予冷で芯まで冷やし、冷蔵機能つきのトラックに乗せて運ばれる。カリフラワー担当である徳島市農業協同組合 東部営農経済センター 営農課の小谷拓也さん(31・海陽町出身)は「皆さんの元へ良いものを届けたくて、生産者さんはもちろん色んな人がものすごく努力しているんです。本当はもっと徳島の人にも食べてほしいという思いはあります」と胸の内を明かす。「実際に食べていただき、できれば〝カリフラワー美味しかったよ〟ではなく、〝川内町の華てまりっていうカリフラワーが美味しかったよ〟とか、どこの野菜が美味しかったか、それをお友達やご家族に教えていただけると、減少傾向にある農業の活性化につながると思います」と切望する。

徳島市農業協同組合 
東部営農経済センター
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