【本町交差点から西を望む】 たそがれ時。眉山を背景に新しい警察署が浮かび上がった。まだ窓に明かりはないが、3月の運用開始後は不夜城になるのだろう。

 都市の景観は刻々と変化する。スピードに差はあるかもしれないが、大都市でも地方でも同じことが言える。最近、大きく光景が変わったのが徳島市の徳島本町交差点を中心とした徳島本町、徳島町、幸町周辺だ。

 一帯は明治時代に徳島城の内堀を兼ねていた寺島川に沿って県庁や裁判所、警察署など官公署が集中する場所だった。戦後、寺島川の埋め立てが始まり、1964年完成の幸町立体交差、その後の国道11号バイパス新設といった道路網の整備とともにさまざまな施設が建ち並び、建物自体も改築されてきた。

 数年で様変わりは一気に進みそうだ。市立文化センターはすでに撤去され、徳島地裁も建て替えられた。徳島中央署の移設、徳島地方検察庁の建設が予定されている。

 日没直後に、交通の要衝でもある徳島本町交差点の歩道橋から撮影した。車の光跡の向こうに、徳島中央署の巨大な新庁舎が浮かび上がった。

【徳島中央公園から】 藩政期、淡路、土佐、伊予街道の起点だった鷲の門。1989年に再建された門は、年を追うごとにビル群の中で小さく見えてしまうようになった。
【55年前】 1964年に幸町上空から徳島本町に向かって撮影した航空写真。
【国道に沿って】 本町交差点を北から見る。今は徳島中央署の建物が目立つが、やがて検察庁が完成するとまた景色が変化する。
【ビル街】 とくぎんトモニプラザと徳島市中央公民館の間から徳島市役所を見る。大都市のビル街のような景観が広がる。