抜き打ちの訓練で高台へと逃げる参加者=美波町伊座利

 美波町伊座利で21日、事前に告知しない抜き打ちの住民避難訓練が行われ、約50人が迅速に近くの高台などに避難した。非常時に指示を待たず主体的に避難行動を取る意識を養おうと、地元の住民団体「伊座利の未来を考える推進協議会」が計画した。

 協議会は伊座利漁港の北西約60メートルの広場でピザ作り体験会を開催。住民が調理している最中に消防分団の消防車のサイレンを鳴らし、「津波が来るので避難してください」とアナウンスした。

 住民は調理をやめ、すぐに避難。指定避難所の小学校グラウンド(海抜15・4メートル)や、さらに高い避難路まで走って逃げた。訓練後、同会の草野裕作事務局長は「いざという時もとにかく高いところを目指して避難して」と呼び掛けた。

 参加した由岐中伊座利分校2年の佐藤拳士さん(14)は「突然でびっくりしたが、素早く避難できた」と話した。