大阪に徳島県出身者らでつくる県人会近畿連合会があることを知ったのは、13年ほど前。ふらりと入った居酒屋で隣に座った人が県人会関係者だった。「総会があるよ」と誘われて足を運ぶと、大盛り上がり。同郷の人たちとの会話は楽しく、すぐ加入した。
 
 県人会は会員の高齢化が長年の課題。若者や女性の掘り起こしを目指し、休眠状態だった「青婦部」を8年前に復活させた。当初から活動に加わり、交流を深めてきた。今年4月に「しらさぎ会」と改称し、同時に会長に就いた。
 
 しらさぎ会の目標は気軽に参加できる会にすること。会員は約70人に増えたものの「知名度はまだ低く、知っている人にも敷居が高いと敬遠されているのではないか」と反省する。「徳島県出身者に限定せず、ゆかりのある人が楽しめる緩やかな会にしていきたい」
 
 大学卒業後、実家のある山城町(現三好市山城町)へUターン。愛媛県の製紙メーカーまで通勤する生活を送った。24歳で大阪市の家電メーカーに転職し、徳島を離れた。会員の多くも同じような状況で、古里を離れて長い人もいれば、徳島で過ごしたことがない県人2世もいる。
 
 「県人会と名乗っていても、今の徳島を知らない人が多い。徳島の魅力を再発見し楽しめたら、もっと盛り上がるのでは」。第一線で活躍する人を大阪に招いた講演や、徳島で話題の地域を訪れるツアーを計画している。インターネットを使った会員登録の簡素化にも取り組む方針だ。
 
 実家には毎月帰省し、とくしまマラソンなど県内のイベントにも頻繁に参加する。「海陽町に移住した大阪の友人もおり、関西で徳島の知名度が高まっているように感じる。われわれも盛り上がり、関西から人を連れて行きたいですね」。

 やまたか・よしつぐ 貞光工業高(現つるぎ高)、日本文理大卒。家電メーカーなどを経て、1991年から大阪市のプラント建設メーカーに勤務。徳島県人会近畿連合会、旧山城町出身者でつくる近畿山城大歩危会の理事も務める。大阪市在住。53歳。