日本高野連は18日、今夏の第100回全国高校野球選手権に合わせて表彰する都道府県功労者47人を発表し、徳島県からは県高野連審判部長の野口浩史さん(72)=徳島市八万町下千鳥、不動産業=が選ばれた。
野口さんは37歳のとき、親交があった当時の審判部長に勧められて審判員になった。多い年は県大会や練習試合など100試合余りでグラウンドに立った。2008年から審判部長を務める。
徳島商高3年時に夏の甲子園大会に出場するなど選手として活躍。卒業後は社会人野球の徳島銀行やクラブチームでプレーした。
「審判は選手や監督との信頼関係が大切」という野口さん。後進の育成にも力を入れ、各試合の控え審判にメモを取らせるなど技術向上策に取り組む。表彰を受け、「審判業務を通じて徳島の高校野球をさらに盛り上げていきたい」と意欲を新たにした。
功労者表彰は5年ごとの記念大会で実施され、各都道府県から1人ずつを選ぶ。野口さんは7月の徳島大会開会式で表彰される。