女子高校生への暴行罪と、助けに入った男性への傷害罪に問われた徳島市の徳島県立中央病院事務局職員の男(36)の論告求刑公判が22日、徳島地裁で開かれた。検察側は懲役10月を求刑した。

 検察側は論告で「被害者(女子高校生)の証言は客観証拠や他の証人の証言と符合しており信用できる。被害者が先に暴行を加えた事実は認められない」と指摘。被告が「捜査段階では真実8割、うそ2割を話した」と供述したことを挙げ、「被告の供述は不自然、不合理で変遷もしている。反省の情はみじんもない」と述べた。

 弁護側は最終弁論で、「被告が女子高校生の腕や髪の毛をつかんだのは、女子高校生から髪の毛を強くつかまれた侵害に対する防衛だ」と主張。「拳が見えていたがよけられなかった」とする男性の供述について「見えていれば回避するのが本能。信用できない。男性に右拳で殴打したことは合理的な疑いが残る」と無罪を訴えた。

 起訴状によると、被告は昨年6月2日午後10時ごろ、徳島市内の路上で女子高校生の右腕や髪をつかみ、約5分後には男性の顔を拳で殴って約7日間のけがを負わせたとしている。