徳島対金沢 後半、競り合う徳島のシシーニョ㊨と金沢の清原=金沢市の西部緑地公園陸上競技場

徳島対金沢 後半、競り合う徳島のシシーニョ㊨と金沢の清原=金沢市の西部緑地公園陸上競技場

 サッカーJ2徳島ヴォルティスは20日、金沢市の西部緑地公園陸上競技場でツエーゲン金沢と対戦し、0-0で引き分けた。連勝は3で止まったものの、今季最長の4試合連続負けなしとなった。通算成績は6勝3分け6敗の勝ち点21で、順位は暫定10位。4試合連続の無失点を達成し、2011年6~7月のクラブ記録に並んだ。

 徳島は前節から先発を2人変更して臨んだ。MF島屋八徳が4試合ぶりに復帰し、FW佐藤晃大が3試合ぶりにスタートからピッチに立った。金沢は、昨季後半に在籍したMF清原翔平が先発した。

 立ち上がりは金沢に押し込まれ、フリーキックからのシュートがポストに当たるなど危ない場面もあったが、徐々に盛り返した。6分に佐藤が前線で相手に詰めてこぼれ球を拾った山﨑がドリブルで持ち込んでシュートを放ったが枠をそれた。中盤で激しくプレスを掛け合うなか、20分に大本祐槻がセンターライン付近からドリブルで持ち込み、カットインしながら左足でミドルシュート、24分には大本の右クロスから波状攻撃で次々とシュートを狙ったが、相手守備陣に防がれるなどした。

 34分には島屋が頭でDFライン裏に送ったボールに前川大河が反応したが、ミートできず、GKに抑えられ、41分には島屋の右クロスから佐藤がボレーで狙ったものの、ゴールを捉えきれなかった。

 金沢にサイドからの攻撃や、DFラインとGKのボールを狙ったロングボール、スピードあるカウンターなどで、ゴールに迫られたが、守備陣が集中して対応し、失点を許さず両チーム無得点で前半を終えた。

 後半の立ち上がりは、徳島がボールを保持しながら押し込んだ。5分に山﨑がドリブル突破を仕掛けたが、2人掛かりで抑えられた。一方、7分には、金沢に反撃を許し、セットプレーからロングシュートを打たれたものの、クロスバーに当たり失点を免れた。

 徳島は、15分にMF杉本竜士を佐藤に代えて投入すると、直後に島屋とのワンツーで左サイドを抜け出し、ゴール前に迫った。わずかに相手DFが早く、決定機には至らなかった。その後、両チームとも素早い攻守の切り替えから、攻防を繰り広げた。徳島はシシーニョのパスカットなどから、ゴール前へと攻め上がるも、最後の精度を欠き、シュートまで持ち込めない時間帯が続いた。

 終盤は山﨑や島屋がゴールに迫り、41分にシシーニョがミドルシュートを放ったがGKに防がれた。金沢の守りを崩しきれず、得点は奪えなかったものの、大﨑玲央、石井秀典、井筒陸也のDF陣を中心に踏ん張り、無失点で抑えた。4試合連続の無失点でアウェー戦を引き分けで終えた。

 次節は5月26日に、ホーム・鳴門ポカリスエットスタジアムに松本山雅を迎える。

 

◇明治安田J2第15節  石川県西部緑地公園陸上競技場  観衆4004人

徳島 0-0 金沢
   0-0
   0-0