大浜海岸前の堤防に看板を設置する町ウミガメ保護監視員=美波町日和佐浦

 アカウミガメの上陸シーズンを迎え、美波町日和佐浦の大浜海岸への夜間の立ち入り規制が20日から始まる。町などは19日、規制内容や観察時のマナーを周知する看板を海岸周辺に設置した。規制は8月20日まで。

 海岸近くの日和佐うみがめ博物館カレッタの職員や町ウミガメ保護監視員ら7人が、海岸出入り口と周辺道路の12カ所に「静かに観察して下さい」などと書かれた看板35枚を取り付けた。

 規制期間中、海岸への立ち入りは午後7時半から禁止され、堤防沿い道路も車両は同8時から通行できない。いずれも翌日午前4時まで。観察は監視員の指示に従い、産卵中と産卵後の穴埋めまでに限られる。

 上陸数増加を祈願する神事(町観光協会主催)もカレッタ前の広場であり、町関係者や同協会のPRキャラクター・かめファミリー、観光客ら約50人が参加した。

 大浜海岸へのウミガメの上陸は、ピークの1968年には308匹だったが、96年に34匹となって以降は2桁に低迷。昨年は27匹が上陸した。